作者


かんなりまさこ 文/飯野まき

内容紹介


今日は楽しいおもちつき。

家じゅう朝から大忙し。

かまどで火をたき、もち米を蒸して、もちろん、うすときねも用意して。

ぺったんぺったんついた後は、鏡もち、のしもち、豆もち、あんもち……いろんなおもちを作ります。

お正月を迎えるための伝統的な家庭行事である、おもちつき。

家族みんなでうすを囲む、年末の和やかで賑やかな一日を描きます。

編集担当者 より


この作品は「バオバブ」という、歴史ある同人誌に掲載された原稿が元になっています。

かんなりまさこさんや西内ミナミさんが長年参加している児童文学の雑誌で、「おもちつきぺったんこ」は詩かわらべ唄のような形で載っていました。

読めば弾むようなリズムがあり、様々なお餅も次々に登場して、餅つきの楽しさが凝縮された一篇だと感じられました。

それを絵本化するにあたり、家庭での餅つきの経験がない飯野まきさんと担当編集者のために、かんなりまさこさんは毎年餅つきをされている、お知り合いのお宅をご紹介くださいました。

大勢で臼を囲んだときの家庭的な空気や幸福感は、飯野さんの絵にたっぷりと反映されています(なお、絵本の中では表現上、登場人物が臼の近くに立っていますが、実際は熱い餅米がはねたりすることもありますので、近づきすぎないようご注意を)。

現在、園や自治体での餅つきは、感染症予防のために見合わせているところも多いことでしょう。

せめて絵本の中だけでも、餅つきの賑やかで和やかな雰囲気を味わっていただけたらと思います。

作者情報


かんなりまさこ


1939年、北海道生まれ。東京女子大学卒業。児童文学「バオバブの会」同人。絵本に『うれしい うれしい』(絵・飯野まき/「こどものとも0.1.2.」2005年1月号)『わたしの ねこちゃん』(絵・荒井良二/ともに福音館書店)など。東京都在住。

飯野まき(いいのまき)


1975年、北海道生まれ。多摩美術大学絵画科日本画専攻卒業。絵本に『わたしの だいこん』(「ちいさなかがくのとも」2019年11月号)『ロウソク いっぽん ちょうだいな』(「こどものとも」2015年7月号)『おとうふやさん』(以上、福音館書店)など。埼玉県在住。

書誌情報


読んであげるなら:4才から
自分で読むなら:―
定価:440円(税込)
ページ数:32ページ
サイズ:26×19cm
初版年月日:2020年12月01日
通巻:こどものとも年中向き417号