作者


小野寺悦子 文/福知伸夫

内容紹介


フラミンゴみたいに片足で立ってみて。ぐらぐらしないで立っていられる? 

次に片足のまま、つまさきで立つとどうなる? 

バランスが崩れて、あらあら、ゆらゆら、おっとっと! 

自分の体を使ってバランスで遊ぶ絵本です。

ウサギみたいに勢いよく前にはねているとき、急に止まったらどうなる? 

さあ、体を動かして、いろんな「おっとっと」をやってみよう!

編集担当者 より


私たちは日ごろ、無意識に「バランス」をとりながら生活しています。

転ばずに歩けるのも、積み木やお皿を積み上げられるのも、バランスがうまくとれてこそ。

そんな「バランス」というものを、体を使って意識してみようという絵本です。

作者の小野寺悦子さんは詩人です。ご自身も体を動かしていろいろなおっとっとポーズを試しながら、耳に心地よく、口にして楽しい文章表現を探ってくださいました。

どんな動きが楽しいのかを子どもたちに教えてもらいたくて、画家の福知伸夫さんと一緒に保育園にお邪魔しました。

子どもたちは、たくさんのバランスポーズを見せてくれました。

うまくバランスを取れた子も、「おっとっと」となっちゃった子も、みんな楽しそう! 

子どもたちが見せてくれた笑顔や自由な動きが、絵本の中に活かされています。

絵本を読むときは、ぜひ立ち上がって体を動かしてみてくださいね。

さあ、みんなで「おっとっと」!
 

作者情報


小野寺悦子(おのでらえつこ)


1942年、岩手県生まれ。放送会社勤務後、創作へ。絵本に『もじもじこぶくん』『どろんばあ』『つららが ぽーっとん』『あーと いってよ あー』(いずれも、福音館書店)など多数。詩集に『これこれおひさま』(のら書店)などがある。「ちいさなかがくのとも」は『しょぽろ しょぽろ まちの かわ』『でんきの でばん』『やまがあってね』『かむんだよ』『ぴったりこん』『やまの ゆき みてたらね』などに続き、10作目。岩手県在住。

福知伸夫(ふくちのぶお)


1968年、東京都生まれ。少年時代は埼玉県浦和市(当時)で育つ。武蔵野美術学園版画科卒業。絵本に『つないで つないで』(「こどものとも0.1.2.」2018年3月号)、『せんにんみかん』(「こどものとも」2019年1月号)、『ひらいてみると』(「ちいさなかがくのとも」2018年12月号)、『とってください』『こちょこちょ』『ぱか ぱか』(以上、福音館書店)『だんだんのみ』『はなたれこぞうさま』(ともに岩波書店)など多数。静岡県在住。

書誌情報


読んであげるなら:3才から
自分で読むなら:―
定価:440円(税込)
ページ数:24ページ
サイズ:20×23cm
初版年月日:2021年02月01日
通巻:ちいさなかがくのとも 227号