作者
鍋田敬子 作
内容紹介
子犬のこたろうは、遊ぶのが大好き。
ある日、家を飛び出したこたろうは、猫、自転車、トラックを追いかけて、街中を駆け回ります。
交差点では大渋滞を引き起こし、街は大混乱!
ついには、工事現場のクレーンに吊られた鉄骨に乗って、高く高く上がってしまいます。
ドキドキハラハラ連続の、子犬の大冒険を描いたお話です。
担当編集者 より
この絵本のなかで子どもたちは、街を自由に駆け回ることだってできるし、高いところに上がり、ちょっぴり危険な冒険だってできます。
日常生活では味わえないようなたくさんの体験が、たっぷりつまったお話です。
ぜひ、家を飛び出したこたろうと一緒に、ドキドキハラハラ連続の特別な一日を、思いっきり楽しんでもらえたらなと思います。
こたろうのモデルは、作者の鍋田敬子さんの愛犬「コメ」。
コメは生後3ヶ月のときに動物愛護センターから鍋田家にやってきて、遊ぶこととお父さんとの散歩がとにかく大好きな犬だったそうです。
ある日のこと、和室の窓がたまたま開いているのを見つけたコメが、外へ飛び出したことがあったとか。
鍋田さんは「まてー」とコメを追いかけますが、とても追いつくことはできません。
その後、コメは走って、走って、無事に家に戻って来てくれたそうなのですが、この脱走事件がヒントとなって、このお話は生まれました。
この絵本の制作中も、ずっと鍋田さんのそばに寄り添っていたコメ。
完成したちょうどその日に、15才でこの世を去りました。コメ、ありがとう!
作者情報
鍋田敬子(なべたけいこ)
1956年、香川県生まれ。九州産業大学芸術学部美術学科卒業。千葉県の小学校教諭を経て、現在自宅で子ども向けの造形教室を開いている。週に一度ボランティアで子どもとともに、わらべうたや絵本、お話、手遊びなどを楽しんでいる。絵本に『はだかんぼうは つれていかないよ』(「こどものとも年中向き」2007年9月号)『なっちゃんが ちっちゃかったころの おはなし』(「同」2012年4月号)『ええこと おもいついた なっちゃん』(「同」2015年7月号)『ねこのごろんた』(「同」2018年7月号)『うどんやの たあちゃん』(こどものとも絵本)。千葉県柏市在住。
書誌情報
読んであげるなら | :5・6才から |
自分で読むなら | :― |
定価 | :440円(税込) |
ページ数 | :32ページ |
サイズ | :26×19cm |
初版年月日 | :2021年04月01日 |
通巻 | :こどものとも769号 |