作者
殿内真帆 作
内容紹介
家の片隅に暮らすビーズくんは、ある夜、穴の空いた仲間を探しに出かけます。
家のなかを探してみると・・・・・・、おもちゃや機械の部品、ボタンにストロー、おまけに貝殻や小銭まで。
たくさんの仲間が、糸を通してビーズくんの後ろにどんどんつながっていきます。
仲間が増える喜びと長くつながる楽しさにあふれた絵本。

編集担当者 より
ビーズの歴史はとても長く、その起源は10万年前までさかのぼるとも言われています。
素材は、貝殻、植物、石、金属、ガラスのほか、動物の骨や歯、スズメバチの頭など実に多様で、もはや、穴をあけて糸を通せば、何でもビーズと言えるほど。
ボタンだって小銭だって、貝殻だって、銀紙を丸めて穴を作ったものでも、穴さえ空いていればビーズくんの仲間です。
今作に登場するビーズくんの仲間たちは、総勢170個以上。それらはすべて作者の殿内真帆さんの持ち物です。
どのお家にもあるようなものから、ちょっと珍しいものまで、実にバラエティに富んだ仲間たちがビーズくんと出会い、つながっていきます。
貼り絵の上に、糸に通したビーズを置いて、それらをカメラで撮影するという、とてもユニークな手法でこの作品は制作されました。
黒の背景に際立つ、貼り絵とビーズの色彩や造形の美しさを、子どもたちにじっくり楽しんでもらえたらなと思います。
「ビーズ遊び」と「電車ごっこ」という、子どもたちの好きなふたつの遊びの要素が合わさってできたこの作品。
普段からビーズ遊びをしている子も、そうでない子も、この作品を通して、ビーズの世界の奥深さに興味をもってもらえたら嬉しいです。
作者情報
殿内真帆(とのうちまほ)
1973年生まれ。筑波大学卒業。絵本に『とけいの あおくん』(こどものとも絵本)『ただのしろいふうとう』(「こどものとも」2012年12月号)『アップリケの ことり』(「こどものとも年中向き」2015年4月号)『きっておとこ』(「同」2017年9月号)『パンツはながれる』『ぼくのなまえはへいたろう』(ともにランドセルブックス)『ちゃいろいつつみ紙のはなし』(以上、すべて福音館書店)などがある。東京都在住。
書誌情報
読んであげるなら | :4才から |
自分で読むなら | :― |
定価 | :440円(税込) |
ページ数 | :32ページ |
サイズ | :19×26cm |
初版年月日 | :2020年05月01日 |
通巻 | :こどものとも年中向き410号 |