作者
土橋とし子 作
内容紹介
「ひとつ ひとつめこぞうさん ひぐれに ひよこと ひょっとこと ひのたま ひょいひょい ひろってる…」
たのしくリズミカルな数え歌にのって愉快で不思議な世界が広がります。
登場するのは「双子の福助さん」「三日月爺さん」「洋梨の横綱」と個性豊かな顔ぶれ。
「ひとつ」「ふたつ」「みっつ」という日本古来の数え方にも親しめるたのしい数え歌絵本です。
編集担当者 より
かぞえうたが、ひ、ふ、み、よ…で始まることば満載なのと同様、絵にもその音で始まるものがたくさん登場しています。
例えば「むっつ」。
蒸しパンを食べているのは、ムカデとむく犬。ムカデは首に虫眼鏡。むく犬は麦わら帽子に虫とり網と虫かごを持ち、そしてムキムキの体格!
蒸しパン屋は“むさしや”さん、ろくろっ首の着物の模様は六角形、食卓には麦茶という具合。他の場面でもぜひ探してみてくださいね。
また、表紙と裏表紙の風船にもご注目。
緋色、藤色、水色、蓬色(よもぎいろ)、鳶色(とびいろ)と、それぞれ、ひ、ふ、み、よ、と、で始まる色になっています。
それから、「よっつ」に登場する「万寿果錦」は、パパイアのお相撲さん(メキシコ出身)です。洋梨(ラ・フランス)の横綱はフランス、蜜柑山と柿乃花は日本出身です。
細かいところまで子どもたちにたのしんでもらいたいという作者の思いが詰まった本作、繰り返し何度も読んでもらえたらうれしいです。
作者情報
土橋とし子(つちはしとしこ)
1960年、和歌山県生まれ。1980年、浪速短期大学デザイン美術科卒業。主な著作に『オリオン画報』(新潮社)『極楽さん』(晶文社)、絵本に『ありの あちち』『めちゃくちゃるすばん』『ひょうたんハウス』『おみまい』『アオッチとキーコ ひみつきちにいく』(以上、福音館書店)『ムッシーげきじょう』(教育画劇)『なにわ くいしんぼう くらぶ』(理論社)『おちゃのじかん』(佼成出版社)などがある。大阪府在住。
書誌情報
読んであげるなら | :5・6才から |
自分で読むなら | :― |
定価 | :440円(税込) |
ページ数 | :32ページ |
サイズ | :26×19cm |
初版年月日 | :2021年08月01日 |
通巻 | :こどものとも773号 |