作者
杉田比呂美 作
内容紹介
私、初めてボートにのるの。
お父さんがオールを漕いだら、ボートがすーっと水の上をすべったよ。
ボートがゆっくり進むとき、水の音は「とぽん たぽたぽ」。
スピードが上がると「ざっぱーん ざぱざぱ」。
ボートに乗ると、カモもカメもコイも、こんなに近くで見られるんだね!
オールからしずくがぽたぽた。水面にできる輪っかがきれいだな。
編集担当者 より
子どもと一緒に手こぎボートに乗ってみませんか?
ボートに乗ると水面がすぐ近くに見えます。
オールの先から落ちるしずくが作る波紋、泳ぐカモが作る水の筋。
水の様々な表情を間近に、そしてじっくり見られるのは、手こぎボートならではです。
作者の杉田比呂美氏と何度もボートに乗りました。取材時は大抵、杉田氏は絵本の主人公の子ども役、編集者はお父さん役です。
一般的な乗り物と違ってボートは漕ぎ手の背中方向に進むため、水先案内は杉田氏(=主人公)の役目。
「ぶつかる!」など漕ぎ手に伝えて運航に参加するのは楽しい! と杉田氏。
その取材から、「あんないをたのんだよ」「まかせて!」という絵本の中の親子の会話が生まれました。
エンジンを持たず人力のみで進む手こぎボートは音がとても静かで、聞こえるのはオールが水を打つ音と、風の音ばかり。
そのちょっと特別な空間を、杉田氏が情感たっぷりにお届けします。
作者情報
杉田比呂美(すぎたひろみ)
1959年、東京都生まれ。イラストレーター。絵本や、本の装画などを手がける。絵本に『ダーウィンのミミズの研究』『てのひらおんどけい』(いずれも福音館書店)、『12にんのいちにち』(あすなろ書房)など。「ちいさなかがくのとも」に『どこどこ かえる』(2008年11月号)『ゆき いちばんのり』(2012年12月号)『ぼくの かさ』(2015年6月号)がある。
書誌情報
読んであげるなら | :3才から |
自分で読むなら | :― |
定価 | :440円(税込) |
ページ数 | :24ページ |
サイズ | :20×23cm |
初版年月日 | :2020年10月01日 |
通巻 | :ちいさなかがくのとも 223号 |