作者


藤丸篤夫 文・写真

内容紹介


ハチががきらいな人も多いでしょう。

しかしハチは、人間にとってとても役立つ虫なのです。

この本に登場するサトセナガアナバチがいなければ、あなたがゴキブリに出会う機会は数倍に増えていたことでしょう。

ハナバチたちがいなければ、メロンやいちごは今ほど食べられなかったでしょう。

ハチたちのひそかな役割を紹介します。

担当編集者 より


私自身、子どものときにハチに刺されたことをよく覚えています。

今でも少し怖い。作者の藤丸さんも、子どもの時に刺され、ハチを敬遠していたそうです。

しかしある時、この虫たちのおもしろさに惹かれ、ほぼハチだけを追いかける写真家になってしまいました。

藤丸さんが取材に使うのは自転車や原付バイク、あるいは徒歩。

主に東京近郊で撮影しています。

この本には、アメンボの卵に卵を産みつけるハチや、クモやゴキブリをあやつってしまうハチなど、驚くべきハチの暮らしぶりが満載なのですが、それらはみな、子どもたちが興味を持って探してみれば、身の回りで観察できるハチたちなのです。

もとは刺さない虫だったハチが、寄生バチになり狩りバチになり、ハナバチへと進化していったしくみを、実際のハチたちの写真を見せながら丁寧に明かしていきます。

作者情報


藤丸篤夫(ふじまるあつお)


1953年、東京生まれ。育英工業高等専門学校卒業後、子どものころからの昆虫好きが高じて昆虫を中心とした写真を撮るようになり、コンテスト入賞をきっかけに本格的にその道にすすむようになる。著書に『ハチハンドブック』(文一総合出版刊)、『どんぐりむし』『カラスウリ』(そうえん社刊)、『せんせい! これなあに? いもむし・けむし 』(偕成社刊)、『虫の飼いかたさがしかた』(福音館書店刊)などがある。「たくさんのふしぎ」は、『ノイバラと虫たち』『ぼくが見たハチ』に続いて3作目。

書誌情報


読んであげるなら:―
自分で読むなら:小学中学年から
定価:770円(税込)
ページ数:40ページ
サイズ:25×20cm
初版年月日:2021年06月01日
通巻:たくさんのふしぎ 435号