作者
内容紹介
毛糸玉は部屋の中でひとりぼっち。
大好きなおばあさんはどこ?
毛糸玉はおばあさんを探しに、家の外へころがり出ます。
ころりころころ、ころりころころ。
街外れの牧場に着いたとき、おばあさんを見つけます。
毛糸玉は、へたりへたんと、力をふりしぼっておばあさんの元へ。
独特の擬音と、愛らしい毛糸玉とおばあさんの絵が楽しい、ふたりの交流を温かく描いた絵本。
担当編集者 より
毛糸玉がほどけていき、そのほどけた毛糸を巻きながら道をたどって家に帰り着く――毛糸玉ならではの特徴が存分にいかされた作品です。
このお話の毛糸玉は、一人暮らしのおばあさんが何くれと話しかける特別な存在だったのでしょう。
だからきっと、夕方になっても帰ってこないおばあさんが心配になったのですね。
最後はどうなるのだろう……と思っていたら、おばあさんがいいことを思いついて、あっと驚く素敵な結末です。
読者は大満足することでしょう。
おばあさんは編むのが大好きだから馬のたてがみも三つ編みにしてしまうなど、ユニークなお話を考えてくださった小野寺さん。
「ころり ころころ」「す す す す すん」という、リズミカルな言葉はさすが詩人ならではです。
ささめやさんの描く毛糸玉とおばあさんは何と愛らしく、チャーミングなんでしょう!
毛糸玉とおばあさんの心温まるお話を、どうぞたっぷりお楽しみください。
作者情報
小野寺悦子(おのでらえつこ)
1942年、岩手県生まれ。放送会社勤務後、創作へ。絵本に『どろん ばあ』『もじもじこぶくん』『あーと いってよ あー』『つららが ぽーっとん』『ゆきのひのおかいもの』(「こどものとも年少版」2017年1月号・以上、福音館書店)など多数。詩集に『これこれおひさま』(のら書店)などがある。岩手県盛岡市在住。
ささめやゆき
1943年、東京生まれ。『ガドルフの百合』(偕成社)で小学館絵画賞受賞。絵本に『ぽぽんぴ ぽんぽん』『おとうさんは、いま』『眠り猫』『だいじ だいじ』(「こどものとも0.1.2.」2020年3月号)(以上、福音館書店)、著書に『ほんとうらしく うそらしく』(筑摩書房)など多数。神奈川県在住。
書誌情報
読んであげるなら | :2才から |
自分で読むなら | :― |
定価 | :440円(税込) |
ページ数 | :24ページ |
サイズ | :21×20cm |
初版年月日 | :2021年11月01日 |
通巻 | :こどものとも年少版 536号 |