作者
内容紹介
お店で物を選ぶとき、手で触りたくなるのはなぜでしょう。
私たちは日常的に触覚からも多くの情報を得ているからです。
視覚で判るのは表面の様子です。手に取って初めて、固さや重さ、湿り気など、物の性質がよく判るのです。
本書では触覚を探求するふたりの子どもが、さわりごこちにまつわる様々な秘密を紹介します。
担当編集者 より
お店で物を選ぶとき、自然と手で触りたくなるのはなぜでしょう。
私たちは日常的に触覚から多くの情報を得ているのです。
視覚では表面の様子が判っても、中の様子は判りません。
手に取って初めて、案外軽い石だとか、良く冷やされた飲み物などと、より良く判るのです。
触覚は大きく分けると5つに分類されます。本書ではそれら触覚を探検するふたりの子どもが、色々な触覚を紹介します。
世界が新型コロナウイルスに席巻されている今、子どもたちは触覚を味わう機会が極端に減らされています。
そんな今だからこそ、せめて大人が選んだ安全な物ぐらいは、しっかり触らせてあげて下さい。
子どもたちは五感を存分に働かせて学び成長するのです。
巻末には触覚の錯覚を利用した手品も紹介します。実際にやってみて触覚の面白さを味わって下さい。
作者情報
仲谷正史(なかたにまさし)
島根県松江市生まれ、湘南育ち。東京大学大学院情報理工学系研究科博士課程修了。博士(情報理工学)。慶應義塾大学環境情報学部准教授。触れることの基礎科学を研究視点として、皮膚科学、子ども保育学の研究にも従事。主宰する研究室では、学生と一緒に人間の根源的な欲求、例えば触ってみたい、と思わせる質感いわゆる「深奥質感」の分析と創造の研究を行う。共著書に『触楽入門 はじめて世界に触れるときのように』(朝日出版社)と『触感をつくる《テクタイル》という考え方』(岩波科学ライブラリー)などがある。研究室ホームページ:http://touchlab.sfc.keio.ac.jp/
いしだななこ
1979年東京生まれ。大学卒業後、浦和美術館でドゥシャン・カーライの『不思議の国のアリス』の原画とめぐり逢い、スロヴァキアのブラチスラヴァ美術大学大学院へ留学を決意。カーライ氏のアトリエで4年半、版画とイラストレーションを学ぶ。(在学中に制作した絵本の一冊が、2006年度「スロヴァキアで最も美しい本」の学生部門で国立図書館賞を受賞。)2009年よりチェコ・プラハに移住し、イラストレーターとしての活動を開始。これまでアルバトロス社をはじめ、チェコのさまざまな出版社から17冊の絵本の挿絵や装丁画を手がけている。
書誌情報
読んであげるなら | :5・6才から |
自分で読むなら | :― |
定価 | :440円(税込) |
ページ数 | :28ページ |
サイズ | :25×23cm |
初版年月日 | :2021年12月01日 |
通巻 | :かがくのとも633号 |