作者


中村文 文/えがしらみちこ

内容紹介


庭で水まきしていたら、シャワーの中に虹が出た! 

赤、黄、緑、いろんな色が見えるよ。

虹といえば、気象条件がそろって初めて空に架かる貴重なもののように思えますが、水と太陽の光さえあれば、じつは幼い子どもの手でも、かんたんに作ることができます。

目の前に小さな虹が生まれる嬉しさを、ぜひ実際に味わってみてください。

編集担当者 より


雨上がりに架かる「虹」。

貴重な現象のように言われることもありますが、じつは虹との出会いに必要なのは、たっぷりの水滴と太陽の光の2つだけ。

この絵本では、雨の代わりにシャワーを使い、自分の手元に虹を作る楽しみを描きます。

絵本の文章を書かれたのは、『ぼくの いしころ』(「ちいさなかがくのとも」2021年10月号)で、幼い子が石ころに寄せる気持ちを瑞々しく綴られた中村文さんです。「虹と出会う喜びを一番に届けつつ、読んでもらった子に、それとなく虹の作り方を伝えられたら」と工夫を凝らしてくださいました。

絵を手掛けられたのは、絵本作家のえがしらみちこさん。お子さんと実際に虹作りを楽しみながら、美しい虹と、虹と遊ぶ生き生きとした子どもの姿を絵本の中に描き出されています。

虹は、雨上がりのような空中に水滴がたくさん残っている時、太陽の反対側の空に架かります。開けていて、太陽との位置関係を押さえた場所さえ見つけておければ、空の虹もぐんと出会いやすくなるはずです。

とはいえ、間近で眺められるのは、手元で作る虹ならでは。大空に虹を作る太陽の光を借りて、自分の手で虹を架ける心躍る体験を、ぜひ子どもたちに!

作者情報


中村文(なかむらふみ)


同志社大学文学部英文学科卒業。幼少期から十代のほとんどをヨーロッパで過ごし、豊かな自然に親しむ。大学卒業後、会社勤めを経て、花や小鳥をテーマに執筆活動を始める。著書に『ときめく小鳥図鑑』『ときめく花図鑑』『小鳥草子 コトリノソウシ』(いずれも山と溪谷社)などがあり、絵本の仕事に、『ぼくの いしころ』(「ちいさなかがくのとも」2021年10月号・齋藤 槙 絵)がある。大阪府在住。

えがしらみちこ


熊本大学教育学部卒業。絵本に『あめふりさんぽ』『さんさんさんぽ』『あきぞらさんぽ』『ゆきみちさんぽ』『はるかぜさんぽ』(以上、講談社)がある。『おかあさんのいのり』(文・武鹿悦子 / 岩崎書店)、『まだかな まだかな』(文・竹下文子 / ポプラ社)などの絵を担当。雑誌や教科書の挿絵も手がけている。静岡県在住。

書誌情報


読んであげるなら:3才から
自分で読むなら:―
定価:440円(税込)
ページ数:24ページ
サイズ:2×2cm
初版年月日:2020年07月01日
通巻:ちいさなかがくのとも 244号