作者
内容紹介
ふりかけ村にふりかけの風がビュビュッーと吹いて、ふりかけの季節がやってくると、お相撲さんたちが炊飯器を担いでたくさんやってきます。
お相撲さんたちは、ふりかけの風にのってやってきたふりかけをごはんにかけてもりもり食べると、身体がどんどん大きくなります。
やがて風がもっと強く吹いてきて……。
ふりかけの風とお相撲さんたちとの真剣勝負を描きます。
担当編集者 より
ふりかけが好きな子どもは多いのではないでしょうか。
編集担当も子どもの頃、ごはんを食べきれないときにふりかけをかけると完食することができて、とても心強い存在でした。
そんなふりかけが風にのって吹いてきたらという楽しいおはなしを考えてくださったのは、ねじめ正一さんです。
おすもうさんがふりかけの風に立ち向かう様子がまるですもうの稽古のようで、おすもうさんの身体が大きくなるのも納得です。
そして、ふりかけの風を絵に描くという難題に取り組んでくださったのは、伊野孝行さん。
小さく切った紙を散らす手法で、見事なふりかけの風を描いてくださいました。
この楽しい絵本を、ふりかけごはんのようにもぐもぐもりもり味わってくれればうれしいです。
作者情報
ねじめ正一(ねじめしょういち)
1948年、東京都生まれ。詩集『ふ』(櫓人出版会)でH氏賞、小説『高円寺純情商店街』(新潮社)で直木賞、『荒地の恋』(文藝春秋)で中央公論文芸賞を受賞。絵本の仕事に『ずんずんばたばたおるすばん』『ゆかしたの ワニ』(ともに福音館書店)『あいうえおにぎり』(偕成社)など多数。
伊野孝行(いのたかゆき)
1971年、三重県生まれ。東洋大学卒業。セツ・モードセミナー研究科卒業。講談社出版文化賞さし絵賞受賞。著書に『ゴッホ』(書肆 絵と本)『画家の肖像』(ハモニカブックス)『となりの一休さん』(春陽堂書店)など。絵本の仕事に『ちからもちのおかね』(偕成社)『おしらさま』(汐文社)などがある。
書誌情報
読んであげるなら | :2才から |
自分で読むなら | :― |
定価 | :440円(税込) |
ページ数 | :24ページ |
サイズ | :21×20cm |
初版年月日 | :2022年11月01日 |
通巻 | :こどものとも年少版 548号 |