作者
内容紹介
森を散歩中、おんぶしてもらっていたオスカーの靴が脱げました! そこへやってきたのはカンガルー。
靴を思いっきり蹴飛ばすと、はるか彼方に飛んでいき、ウォンバットのおなか、コアラの頭と、次々に動物たちに当たって、森の中を縦横無尽に飛びまわります。
オスカーの靴はどこに行ってしまうのでしょうか?
どこかとぼけた動物たちの反応も、笑いを誘います。
担当編集者 より
渡辺鉄太さん、加藤チャコさんご夫妻による『くつ ぬげた!』、いかがでしたか?
オスカーから脱げ落ちた靴が、森の中を縦横無尽に飛びまわるさまは、痛快でしたね。
絵を描かれた加藤チャコさんは、絵本の文章に絵をつけるのは、その絵本の世界を一つ一つ創造していく作業で、簡単なことではないとお話しくださいました。
この絵本でも、オスカーの靴の色や形、洋服、動物たちの動き、森の風景など、細部に渡りイメージを膨らませて描かれました。
登場するのはオーストラリア在住のお二人にとって身近な動物たちです。
絵本の制作中、ご自身が描いたコアラやウォンバットたちが、まるでリアルに存在するもののように、たびたびチャコさんに話しかけてきたというくらい、没頭して描いてくださいました。
のんびりとした平和な日常がかき乱された森の動物たちの、ユーモアあふれる反応にも注目しながら、楽しんでいただければ幸いです。
作者情報
渡辺鉄太(わたなべてつた)
1962年、東京都生まれ。大学勤務を経て、現在は子どもの本の創作、翻訳、紙芝居の普及活動を行っている。絵本に『ぱくぱく はんぶん』(南伸坊 絵/福音館書店)、訳書に『クマと仙人』(父・渡辺茂男との共訳/のら書店)「としょかんねずみ」シリーズ(瑞雲舎)など。「こどものとも年中向き」の2022年4月号として『でっかいさかなつり』(南伸坊 絵)を刊行予定。「メルボルンこども文庫」を主宰。オーストラリア在住。
加藤チャコ(かとうちゃこ)
仙台に生まれる。1996年よりメルボルンを拠点に現代美術家、絵本作家として活動中。渡辺鉄太氏との絵本に『おほしさまの ちいさなおうち』(瑞雲社)『もりのびょういん』、その他の絵本に『おおきなカエル ティダリク』(ともに福音館書店)『まおちゃんのうまれたひ』(神沢利子 作/のら書店)などがある。オーストラリア在住。
書誌情報
読んであげるなら | :2才から |
自分で読むなら | :― |
定価 | :440円(税込) |
ページ数 | :24ページ |
サイズ | :21×20cm |
初版年月日 | :2022年03月01日 |
通巻 | :こどものとも年少版 540号 |