作者


山根悦子

内容紹介


チューリップの種を見たことはありますか? 

チューリップは球根だけでなく種もつくります。

球根は栄養たっぷりで、秋に植えると春には花が咲きます。

そしてどんな色や形の花が咲くのか植える前からわかります。

では種はどうでしょう。ちゃんと花が咲くのでしょうか。

チューリップの育つ様子を、球根と種それぞれから見つめます。

担当編集者 より


チューリップの球根は秋になるとあちこちで売られていますが、種は見たことのない人がほとんどでしょう。

チューリップの球根はどんな色や形の花が咲くのか、植える前から判るので、花壇に植えるときも配色を設計することができ便利です。

一方、種はどんな花が咲くか判りません。

しかし種こそはチューリップにたくさんの品種が出来た元なのです。

ひとつひとつの種はそれぞれに親の性質を受け継いで、様々な色や形のチューリップを咲かせます。

本書は可愛らしいチューリップの魅力の元に迫りました。

作者は自宅の花壇でたくさんの球根を育てたり、交配させて種を取ったり、実際の観察を重ねながら、美しく精緻な絵で本書を描き上げました。

チューリップは太陽の方に花を向け、昼間ひらいて夜とじるのを繰り返します。

進級や入学を迎える園児に届けたい一冊です。

作者情報


山根悦子(やまねえつこ)


武蔵野美術短大卒。家族と共にシカゴ・ジャカルタに住んだ経験から、自生植物とその生態に興味を持つ。ボタニカルアーティスト及び講師としても活動中。米ハント財団作品収蔵、英国王立園芸協会フラワーショー準金賞など。「かがくのとも」の作品に『ゆうがたさくはな おしろいばな』(2010年7月号)、『ぺんぺんぐさのふゆとはる』(2013年1月号/ボローニャ国際絵本原画展入選)、『リュウノヒゲ』(2017年2月号)がある。

書誌情報


読んであげるなら:5・6才から
自分で読むなら:―
定価:440円(税込)
ページ数:28ページ
サイズ:25×23cm
初版年月日:2022年03月01日
通巻:かがくのとも 636号