作者


こがしわかおり、まるもとただゆき 作

内容紹介


大切に育てたミニトマトが、食べきれないほど実りました。

このままでは腐らせてしまいそう! 
でも、なんとかしてとっておきたいですよね。

乾燥させたり、お酢につけたり、煮たり、甘くしたり……様々な方法で菌が増えないようにすれば、美味しく長くとっておけます。

食べものをとっておく知恵と工夫を、レシピとともに楽しく紹介する、“とっておき”の絵本。

担当編集者 より


野菜や果物などが沢山とれたり、もらったりしたら……なるべく腐らせずにとっておきたいですよね。そんな時、どうすればいいでしょう? 

この絵本は、食べものをとっておく知恵と工夫を、ミニトマトを例に楽しく伝えます。

腐るのは、食べものに菌が付着して、どんどん増えてしまうから。それを防ぐために、乾かしたり、お酢につけたり、煮たり、凍らせたり、甘くしたり・・・・・・様々な工夫をすれば、美味しく長くとっておけます。

本作では、ミニトマトが沢山とれて「とっておきたい」と思う女の子の気持ちを描きつつ、腐る仕組みや、とっておくためのレシピ(ドライトマト、ピクルス、ピューレ、ジャム)をやさしく紹介します。

そして最後には、家庭の中に、保存できるよう工夫された食べものが沢山あることも伝えます。この絵本を読めば、生活の中に色々な「とっておく」が溢れていることに気がついて頂けることと思います。

また、「とっておきたい」気持ちが、「とっておく」文化を育んできたことにも思いを馳せて頂けることでしょう。

読み終わったあと、子どもたちが、「やってみたい!」「とっておきたい!」と、ワクワクしてくれることうけあいの絵本です。

作者情報


こがしわかおり


1968年、埼玉生まれ。絵本作家として絵や物語を創作する傍ら、デザインや手製本も手がける。植物、生き物、古いもの、不思議なものを好む。作品に『せんたくかごのないしょのはなし』(あかね書房)『はくさいぼうやとねずみくん』(新日本出版社)『料理しなんしょ』(偕成社)『森のポストをあけてごらん』(ポプラ社)『おうちずきん』(文研出版)『パンフルートになった木』(少年写真新聞社)『くろねこマーリン』(ティルナノーグ出版)、手製本『アナタヲミテイル』『ねことママレード』など多数。

まるもとただゆき


1965年、京都生まれ。出版社勤務を経てフリーの編集者・ライター。著書に『日本の生きもの図鑑』(講談社)『料理しなんしょ』(偕成社)など。『ロジカルな田んぼ』『日本酒テイスティング』 『日本酒テイスティング カッブ酒の逆襲編』『男のパスタ道』『男のハンバーグ道』『男のチャーハン道』(日経プレミアシリーズ)、『パンの世界』(講談社選書メチエ)『なぜネギ1本が1万円で売れるのか』(講談社+α新書)など、食に関する書籍も多数手がけている。

書誌情報


読んであげるなら:5・6才から
自分で読むなら:―
定価:440円(税込)
ページ数:28ページ
サイズ:25×23cm
初版年月日:2023年08月01日
通巻:かがくのとも 653号