作者
内容紹介
あるとき、大きな黒雲が空を覆って、お日さまが出てこない日が3日も続きました。
そこでひよこたちは、動物たちと一緒にお日さまを探しに出かけます。
山を越えて、雲に乗って、やっと見つけたお日さまは、黒雲のせいで顔が真っ黒でした。
そこでみんなでお日さまを大掃除!
天地を結ぶ壮大な民話を、堀内誠一さんがダイナミックに描いた作品です。
担当編集者 より
昔話や民話には、人々の暮らしや風土、歴史が色濃くあらわれます。
スロバキアは昔から農業が盛んだった国。ですからこの民話でも、登場するのは農村の身近にすむ動物たちですし、日照りというテーマも、農民の生活に密接に関わるものです。
そして、この絵本のひよこたちには、農民の持つ力強い生活力が実によくあらわれていますし、退屈すると少しもじっとしていられなくて、楽しむためにはいろいろやってみる、ちいさな子どもたちそのものともいえます。
日照りを取り戻すために雲で汚れたお日さまを磨くなんて、昔の人々の発想には驚かされますね。
天と地を結ぶこの壮大なお話を、堀内誠一さんがダイナミックに描ききっています。特にお日さまを磨くシーンは圧巻です。どうぞ、何度もお楽しみください。
作者情報
ほりうちみちこ
1933年、東京都生まれ。早稲田大学露文科中退。東京都在住。
ほりうちせいいち
1932~1987。東京都生まれ。グラフィックデザイナーとして、カメラ雑誌、ファッション雑誌などの編集美術を多く手がけ、イラストレーターとして絵本、その他の児童書に活躍。絵本に『くろうまブランキー』『くるまはいくつ』『たろうのおでかけ』『ぐるんぱのようちえん』『こすずめのぼうけん』『ちのはなし』『いかだは ぴしゃぴしゃ』など多数(以上、福音館書店)。童話のさし絵に『人形の家』(岩波書店)『雪わたり』『秘密の花園』(ともに福音館書店)、著書に『ぼくの絵本美術館』(マガジンハウス)、編著書に『絵本の世界・110人のイラストレーター』(福音館書店)などがある。
書誌情報
読んであげるなら | :4才から |
自分で読むなら | :― |
定価 | :440円(税込) |
ページ数 | :28ページ |
サイズ | :26×19cm |
初版年月日 | :2022年06月01日 |
通巻 | :こどものとも年中向き 435号 |