作者


イチンノロブ・ガンバートル 文/津田紀子 訳/バーサンスレン・ボロルマー

内容紹介


らくだは一度に80リットルもの大量の水を飲むことが出来て、それから何日も飲まなくても平気です。

嵐の日には鼻の穴を閉じて砂が入ってこないようにすることも出来ます。

また、らくだのこぶを見ると、元気かどうかがわかります。

らくだの体に秘められたふしぎな力を、モンゴルで生まれてらくだを見ながら育った作者が描きます。

担当編集者 より


らくだは大きなこぶで良く知られています。

けれどもすごい力があることまでご存じでしょうか。

らくだは何日も水を飲まないで、乾燥した砂漠を歩き続けることが出来ます。

そして鼻が利くので、遠く離れた水場の匂いをかぎつけ、一度に80リットルもの水を飲むことが出来ます(ちなみにこぶの中にあるのは脂肪分で、水を蓄えているわけではないんです!)。

砂嵐が吹いても沙漠の砂が入らないように、鼻の穴をぴったり閉じることも出来ます。

長いまつげで目にも砂が入りません。

そうして厳しい沙漠の環境でも仲良く生きる、らくだの親子の姿を描きました。

作者はモンゴル生まれのモンゴル育ちで、実際に現地でらくだに馴染んできたお二人。

日本人にはなかなか描けないらくだの姿を、作者自身が長年見聞きしてきたことを元に描きました。

作者情報


イチンノロブ・ガンバートル


モンゴル文化芸術大学美術学部卒業、文教大学研究生修了。野間国際絵本原画コンクールで奨励賞を受賞。妻のボロルマーと共同で絵本を創作している。絵本に『おかあさんとわるいキツネ』『トヤのひっこし』『りゅうおうさまのたからもの』『モンゴル大草原800年』(以上、福音館書店)など。

津田紀子(つだのりこ)


早稲田大学卒業後、モンゴルでモンゴル語と児童文学を学ぶ。ウランバートル大学大学院修士課程修了。モンゴルの児童文学を紹介するほか、上記ガンバートルとボロルマーの共作の翻訳をつとめる。

バーサンスレン・ボロルマー


モンゴル文化芸術大学美術学部卒業、文教大学研究生修了。『ぼくのうちはゲル』(石風社)で野間国際絵本原画コンクールグランプリ、ボローニャ国際絵本原画展入選ほか受賞多数。絵本は、上記ガンバートルとの共作のほかに『モンゴルの黒い髪』(石風社)『お月さまにいるのはだあれ?』(文教大学出版事業部)など。

書誌情報


読んであげるなら:5・6才から
自分で読むなら:―
定価:440円(税込)
ページ数:28ページ
サイズ:25×23cm
初版年月日:2022年09月01日
通巻:かがくのとも 642号