作者


尾崎玄一郎尾崎由紀奈

内容紹介


タコの男の子たこぼうは、パパお手製のサイドカーに乗って、初めてのツーリングへ出かけることになりました。

朝、まだ暗いうちにパパに起こされて、さあ出発。

誰もいない町を通り過ぎ、山のてっぺんまでバイクで駆け抜けていきます。

急なカーブや長いトンネル。

夜明け前のツーリングはスリル満点でちょっぴりこわいけれど、パパといっしょなら大丈夫!

担当編集者 より


親子ふたりきりで過ごした時間というのは、子どもにとっても親にとっても、印象的な思い出として記憶に残るものです。

尾崎玄一郎さんの幼い頃の、お父さんとの思い出がきっかけとなって生まれたこの作品は、タコの男の子とお父さんの、夜明け前のツーリングという特別なひとときを描いています。

ダイナミックな構図や細部まで緻密に描き込まれた絵からは、バイクの疾走感や爽快感はもちろん、ちょっとした仕草や視線に親子の心のつながりも伝わってくるようです。

子どもたちが、「たこぼうとパパ」を「自分と大好きな人」に重ね合わせて、寝静まった町を駆け抜けていくスリル満点のバイクの旅を楽しんでもらえたらうれしいです。

作者情報


尾崎玄一郎(おざきげんいちろう)


東京都生まれ。東京藝術大学美術研究科修士課程油画修了。作品は現代日本美術展入賞、JACA展特別賞受賞など高い評価を受けている。絵本に『ちかてつてっちゃん』(井上よう子作/岩崎書店)など。絵画教室OZ代表。共著の絵本に『おしいれじいさん』『きっさ すなどーひー』(「こどものとも」2019年8月号)『ぞろ ぞろぞろ』(「こどものとも0.1.2.」2021年1月号/すべて福音館書店)『おなおしやのミケばあちゃん』(偕成社)など多数。

尾崎由紀奈(おざきゆきな)


神奈川県生まれ。東京藝術大学美術研究科修士課程日本画修了。2005年より尾崎玄一郎とのユニットOZCO.などで絵本制作を始める。共著の絵本に『おしいれじいさん』『きっさ すなどーひー』(「こどものとも」2019年8月号)『ぞろ ぞろぞろ』(「こどものとも0.1.2.」2021年1月号/すべて福音館書店)『おなおしやのミケばあちゃん』(偕成社)など多数。

書誌情報


読んであげるなら:4才から
自分で読むなら:―
定価:440円(税込)
ページ数:28ページ
サイズ:26×19cm
初版年月日:2022年11月01日
通巻:こどものとも年中向き 440号