作者


飯野和好

内容紹介


こぶたちゃんは泥んこ遊びが大好き。

どろどろどろどろ、ぶぎーっ。ぺちゃぺちゃどろどろ、ぶうーぶうー。

ところが調子にのって遊んでいるうちに坂ですべってしまい、わあ、大変! でもお母さんに慰められてほっと一安心です。

土の香りがするダイナミックで生き生きとした絵と、独特の擬音が特徴の、元気いっぱい、のびのび遊ぶ、愛嬌あるこぶたを描いた絵本です。

編集担当者 より


作者の飯野和好さんは、埼玉県秩父の山間で生まれ育ちました。

この絵本に登場するこぶたは、子ども時代、飯野さんご自身の目で見られた、飼っていた本物のこぶたがモデル。ですから、やや擬人化された絵ながら、説得力を持ってこちらにせまってきます。


絵本のこぶたちゃんは、何てうれしそうに泥遊びをしているのでしょう! 

楽しくて楽しくてたまらない! という気持ちが、こぶたちゃんの生き生きとした茶目っ気のある表情、飯野さんならではの独特の擬音で表現されています。

こぶたちゃんが夢中になって遊ぶ様は、人間の幼い子どもそのものです。

少しハプニングはありますが、最後、ちゃんとお母さんに慰められて、よかったですね。

生き物が本来持っている生きる力、エネルギッシュな本能を全肯定するようなこの絵本、土の香りのする魅力的な絵と共にお届けします!

作者情報


飯野和好(いいのかずよし)


1947年、埼玉県秩父に生まれる。セツ・モードセミナーでイラストレーションを学ぶ。「ねぎぼうずのあさたろう」シリーズ(福音館書店)の「その1」で第49回小学館児童出版文化賞、『みずくみに』(小峰書店)で第20回日本絵本賞、「小さなスズナ姫」シリーズ(偕成社)で第11回赤い鳥さし絵賞を受賞。絵本に『くまさん ふぅー』(「こどものとも0.1.2.」2015年11月号)『ふくろう ほ、ほう』(「同」2020年11月号・以上福音館書店)「くろずみ小太郎旅日記」シリーズ(クレヨンハウス)『おせんとおこま』(ブロンズ新社)など多数。絵本の読み語り講演で、股旅姿で全国各地を渡り歩いている。神奈川県在住。

書誌情報


読んであげるなら:0才から
自分で読むなら:―
定価:440円(税込)
ページ数:22ページ
サイズ:20×19cm
初版年月日:2022年12月01日
通巻:こどものとも0.1.2. 333号