作者


佐武絵里子

内容紹介


子どもたちが大好きな海苔。

じつは海藻なのですが、人が海に“畑”を作って収穫します。

海苔の畑は、山から流れる川の水と海水とがまざりあう場所に、海苔の胞子をつけた網を張って作ります。

生長したら船で収穫し、四角い形にして、乾かして焼くと完成! 

山・川・海・太陽の恵みを受け、様々に姿を変えながら、栄養満点の美味しい焼き海苔になるまでを描きます。

担当編集者 より


海苔は子どもたちが大好きな食べ物。業界の方によると、海苔を最も好む年頃は未就学児というお話もあるほどです。

でも、何でできているか、どうやってあの四角形になるかはあまり知られていません。実は、海苔は海藻。もとは海中を漂う胞子で、川の水と海水が混ざり合う所で育ちます。海苔の養殖では、汽水域とよばれるその場所に棒を立て、胞子をつけた大きな網を張っていきます(現れた“海の畑”は壮観!)。川や海の水に含まれる栄養と日光によって、胞子は15cmほどの海藻に生長します。船で収穫して、細かく切り、四角い形にして、乾かして焼くと完成! 海苔が山・川・海・太陽の恵みで美味しく育つこと、様々に姿を変えてから食卓に届くことに、子どもたちは新鮮な驚きを感じることでしょう。

作者は「かがくのとも」で『あまいとうもろこしとカタイトウモロコシ』などの作品がある、佐武絵里子さん。色も形も変化しながら焼き海苔になっていく様子を、楽しく描きました。収穫後の工程は、昔ながらの手作りと、工場で作る方法を両方紹介。海苔の育ち方には、不思議で、面白いことがいっぱい! 詳しく知ることで、海苔をもっと大好きになれる絵本です。

作者情報


佐武絵里子(さたけえりこ)


神奈川県生まれ。東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。花王株式会社作成部(パッケージデザイン担当)在籍後、レンデザインスタジオを設立し、主にグラフィックデザインの仕事に従事。「かがくのとも」は、『やじるし』(2004年11月号)、『あまいトウモロコシとかたいトウモロコシ』(2007年11月号)に続き3作目。神奈川県横浜市在住。

書誌情報


読んであげるなら:5・6才から
自分で読むなら:―
定価:440円(税込)
ページ数:28ページ
サイズ:25×23cm
初版年月日:2023年01月01日
通巻:かがくのとも 646号