作者


松田奈那子 作

内容紹介


猫のタンタンは、妹のミミちゃんと喧嘩してしまい、ミミちゃんはどこかへ行ってしまいました。

でも、ひとりぼっちだとやっぱりつまんない。

そう思ったタンタンは、ミミちゃんと遊ぼうと、家中を探し回ります。

本棚の上、ベッド、台所の鍋の中……。

なかなか見つかりません。

ミミちゃんは一体どこに行ってしまったのでしょうか?

担当編集者 より


このお話は、作者の松田奈那子さんの実体験がもとになっています。お話に登場する猫のモデルは、松田さんが一緒に暮らしているタンタンとミミ。以前、ミミが一晩入院したことがあり、その夜、タンタンは不安そうな声で鳴きながら、ミミを探して家中を歩き回っていたのだとか。そのときのことがもとになり、このお話は生まれました。

2匹は兄妹ですが性格が全然違うそうで、タンタンは優しく繊細で、一方のミミは、気が強くてマイペース。絵をじっくり見ると、2匹の表情にその性格の違いが見て取れます。

春は読者の子どもたちにとっても、クラスが替わったり、新しい友達が増えたりと、人間関係に変化が訪れる季節。きっと喧嘩をしてしまうことも増えると思います。でもそんなとき、タンタンとミミみたいに「また一緒に遊ぼう!」と言い合えると良いですね。

作者情報


松田奈那子(まつだななこ)


1985年、北海道生まれ。画家。絵本作家。多摩美術大学大学院修了。第1回MOE創作絵本グランプリ受賞をきっかけに『ちょうちょ』(文・江國香織/白泉社)でデビュー。絵本に「うたのすきなねこ ララとルル」シリーズ(風濤社)、『やさい ぺたぺた かくれんぼ』(アリス館)などの造形遊びのシリーズ、『みつけてくれる?』(あかね書房)、『まる』(鈴木出版)、『ふーってして』(KADOKAWA)、『ねこは すっぽり』(文・石津ちひろ/こぐま社)など多数。絵本制作のほか、雑誌、広告など様々な媒体で活動。

書誌情報


読んであげるなら:4才から
自分で読むなら:―
定価:440円(税込)
ページ数:28ページ
サイズ:26×19cm
初版年月日:2023年05月01日
通巻:こどものとも年中向き 446号