作者


西岡直樹 採録・再話/西岡由利子 絵

内容紹介


おばあさんが娘の家に行く道すがら、ジャッカル、ナマケグマ、トラと次々食べられそうになりますが、その度に、「たくさん食べて太ってくるから、それからにしたほうがいいよ」といって逃れます。

帰りは、娘のアイデアで、大きなかぼちゃの中に入って転がりながら帰るのですが、さて、無事に家までたどりつくでしょうか。

担当編集者 より


インドは今や人口14億人を超え、どんどん発展している国として注目を浴びていますが、さまざまな民族、言語、宗教があり、その文化も多様です。

西岡さんご夫妻は、半世紀の間インドに関わり、日本との架け橋のような活動をされてきました。直樹さんは、各地で昔話の採録をされてきたご経験から、インドで子どもたちに昔から親しまれてきた話を再話。
由利子さんは、インドに古くから伝わる壁画や絵巻物から影響を受け、プリミティブで素朴でユーモアあふれる絵を描いてくださいました。

幼いうちに世界の文化に触れることは、多様な文化を享受する土壌になると考えます。おもしろいお話は簡単に国境を越えます。日本の子どもたちもお話を楽しみながら、異文化体験をしてくれたらと思います。

作者情報


西岡直樹(にしおかなおき)


1946年、宮崎県生まれ。インドのタゴール国際大学・ジャドブプル大学でベンガル語を学び、民話等を集めて今日に至る。著書に『インドの昔話』(共訳、春秋社) 『定本 インド花綴り』(木犀社) 『インドの樹、ベンガルの大地』(講談社) 『インド動物ものがたり』(平凡社)などがある。インド、東京都に半年ずつ在住。

西岡由利子(にしおかゆりこ)


1950年、東京都生まれ。画家、染織家。インドのタゴール国際大学でインド古典絵画を学び、ジャドブプル大学でベンガル語を学ぶ 。その後、ラジャスタン州 バナスタリ大学にて細密画を学び、インド染織を調査研究。 著書に『印度木版更紗』(アナンダ出版工房)絵本に『ふしぎな国のふしぎなミルク』(フジタヴァンテ)挿絵に『花みちくさ』西岡直樹著(平凡社)などがある。東京都在住。

書誌情報


読んであげるなら:4才から
自分で読むなら:―
定価:440円(税込)
ページ数:28ページ
サイズ:26×19cm
初版年月日:2023年09月01日
通巻:こどものとも年中向き 450号