作者
菊池日出夫 作
内容紹介
ネバネバした不思議な食品、納豆。
この不思議な食べ物はどうやってできるのでしょう?
スーパーで見かける物の多くは工場で作られていますが、もともとはお米を収穫したあとの藁で作った「藁づと」という入れ物に、畑で収穫した大豆を入れて作りました。
つまり、納豆は日本の田んぼと畑、両方の恵みなのです。
発酵食品への理解を深めつつ、納豆の魅力を描きます。

担当編集者 より
ネバネバと糸を引く納豆は、食卓のうえでも特別な存在感を持つ食品でしょう。
手にもお茶碗にもネバネバがくっつく、この不思議な食べ物はどうやって作られるのでしょう。
この絵本では納豆作りの工程を見つめます。といっても現在主流である工場での生産方法ではありません。納豆はお米を収穫したあとの藁で、大豆をくるんで作ります。納豆は日本の米作りの風景から生まれました。
藁でくるんだら加熱します。納豆菌は熱に強いので生き残りますが、体に悪い雑菌はいなくなります。納豆菌だけが残ったら、二晩かけて発酵させていくと、美味しい納豆の完成です。良くかき回して食べましょう。
大豆や稲の栽培から始めて、収穫し、脱穀し、それだけの手間を掛けた末にようやく始まる納豆作り。みんなで力を合わせる納豆作りの楽しさを通じて、手間暇を掛けて作られる納豆の貴重さに気づける絵本です。
作者情報
菊池日出夫(きくちひでお)
1949年、長野県生まれ。現在、秩父山系の麓の埼玉県小川町に住み、まわりの自然に親しみながら、絵本の創作活動をしている。絵本に『まなつのかわ』『かぶともり』などの「のらっこ絵本」シリーズ、『みんなでしいたけづくり』(「かがくのとも」2013年10月号)、『かばくんとたね』(「こどものとも年少版」2019年8月号)、『たぬきのおやき』(以上、福音館書店)などがある。
書誌情報
読んであげるなら | :5・6才から |
自分で読むなら | :― |
定価 | :440円(税込) |
ページ数 | :28ページ |
サイズ | :25×23cm |
初版年月日 | :2023年11月01日 |
通巻 | :かがくのとも 656号 |