作者


駒形克己

内容紹介


「とっくん」「どっどっ」「つとんつとん」。

心地よい響きの音を、鮮やかな色と不思議に変化していく形で表現した、穴あきの絵本です。

心音を思わせるリズムのいい音に合わせて、丸い形がだんだんと変わっていきます。

音に反応したり、形を眺めたり、色の変化や穴に興味を示したりと、赤ちゃんが聞いて、見て、触って、いろんな感覚をはたらかせながら楽しめます。

編集担当者 より


『とっくん』は心音(心臓の音)をテーマにした絵本です。心音は赤ちゃんが抱っこしてもらっている時に聞こえる身近な音で、お母さんのお腹の中にいた時から聞いている音でもあります。その音とリズムは赤ちゃんにとって心地よく、安心感を覚えるとも言われており、本作はそんな心音をもとに、赤ちゃんがいろんな感覚をつかって楽しめる絵本ができないかという思いで生まれました。
この絵本では「とくっ とくっ」といったリズミカルな音に合わせて、丸い形(穴)と色がページをめくるごとに変わっていきます。場面によって、楽しげだったり、驚いたようであったり……。聞いて、見て、触って、さまざまな感覚をはたらかせながら、音と色と形の世界を自由に楽しんでいただけたら幸いです。

作者情報


駒形克己(こまがたかつみ)


1976年渡米。ニューヨークでグラフィックデザイナーとしてキャリアを積み1983年帰国。1990年から子どもの誕生をきっかけに、既存の形にとらわれない絵本を制作。1994年フランス・ヴィルバーンの美術館での“1,2,3…KOMAGATA”展の開催を機に活動は世界へ。世界各地の美術館や図書館などで開催され、またさまざまなワークショッププログラムを開発。2021年より自社の東京・世田谷のギャラリーと岩手県・一関のアトリエを行き来し、制作を続ける。現在、一関市在住。絵本に『ごぶごぶ ごぼごぼ』(福音館書店)『ぼく、うまれるよ!』『Little tree』(ともにONE STROKE)などがある。

書誌情報


読んであげるなら:0才から
自分で読むなら:―
定価:440円(税込)
ページ数:22ページ
サイズ:20×19cm
初版年月日:2024年02月01日
通巻:こどものとも0.1.2. 347号