作者


猫野ぺすか 作

内容紹介


2ひきのこぐまがおすもう遊びをします。

はっけよい――のこった、のこった。えいえい、おうおう。

よいしょっと押したら、おっとっとっ、倒れてごろーん。

うぉふ、うぉふ、うぉふ。あっふっふ、あっふっふ。勝っても負けても楽しいね。

もう一回やろう、はっけよい! 無心にたわむれ、転がるこぐまたちの姿を、あたたかく描いた絵本です。

編集担当者 より


春に生まれたこぐまのきょうだいが、まるでレスリングのようにとっくみ合いをしたり転げ回ったりすることがあります。遊びでもあり将来の捕食に向けた練習でもあるじゃれ合いを通して、一人前のくまへと育っていくそうです。『こぐまの おすもう』はこれを相撲に見立てて描いた作品です。

作者は動物を描いた作品を多く持つ猫野ぺすかさん。月齢3ヵ月くらいのこぐまをイメージして、この絵本を作られたそうです。原画はウッドバーニング(板を焦がして描く技法)に絵の具で色づけされています。毛並みの手ざわりまで感じられる、リアルで愛らしいこぐまを表現してくださいました。

「えいえいおうおう」のかけ声や、「うぉふうぉふ」の笑い声がゆかいなこの絵本、元気に読んで、一緒に「ごろーん」してもらえたらうれしいです!

作者情報


猫野ぺすか(ねこのぺすか)


東京都生まれ。2004年から独学で版画制作を開始。2014年ボローニャ国際絵本原画展入選。個展・グループ展多数。2017年からウッドバーニングでも絵本を制作している。動物や植物を尊重したリアルなファンタジーを目指す。絵本の作品に『おおかみとしちひきのこやぎ』(フレーベル館)『カラスのスッカラ』(佼成出版社)『はんぶんライオン』(「こどものとも」2024年3月号)『こひつじ とことこ』(「同」2010年3月号)『いっしょ いっしょ』(「こどものとも0.1.2.」2017年5月号、以上福音館書店)など。自主制作の絵本に『11月の猫』がある。

書誌情報


読んであげるなら:0才から
自分で読むなら:―
定価:460円(税込)
ページ数:22ページ
サイズ:20×19cm
初版年月日:2024年07月01日
通巻:こどものとも0.1.2. 352号