作者 


さげさかのりこ 文・絵

内容紹介


主人公のあっちゃんは、長野県で暮らす小学生。今年は両親の農業を手伝い、サツマイモの苗を植え、草取りやツル返し、収穫といった作業もがんばります。そして大晦日、そのイモで栗きんとん作りに挑戦するのです。寒い冬から始まる農家の1年間を、農作業の細々した様子やおせちのレシピを交えながら、楽しくたどっていきます。

担当編集者 より


 

あっちゃんの家は農家。おせち料理に使う食材も、自分たちの畑でとれる野菜が中心です。あっちゃんは、来年は栗きんとんを自分で作ってみては? と勧められ、畑でのサツマイモ作りから手伝い始めます。
作者のさげさかさんは自身でも農作業の経験があり、今回もあっちゃんの家に何度も通って取材を重ねました。種まきの前の踏み込み温床作りに始まり、植え付け、草取り、季節ごとの収穫と、1年の作業が進んでいきます。イノシシに畑を荒らされるなどトラブルもありますが、それを乗り越え、秋には立派なサツマイモが。
私たちが毎日食べる様々な料理の食材。ふだんはあまり、それがどこから来るのか考えることはないと思います。子どもたちに、食卓の上の野菜がどのようにしてできあがってきたのかを、この楽しい絵本を読みながら、感じてもらえればうれしいです。

作者情報


さげさかのりこ(さげさかのりこ)


1963年、静岡県生まれ。書籍の装画やさし絵、絵本の仕事を中心に活動している。著書に『美術館にもぐりこめ!』『セミとわたしはおないどし』『子どもばやしのお正月』(以上福音館書店刊)、「かえってきた竹間沢車人形」(三芳町刊)、「草の背中」(あすなろ書房)など。エッセイ集に「おじさんの畑は、今日もにぎやか」(PHPエディターズ・グループ刊)、「母と娘のエチュード」(WAVE出版刊)がある。



書誌情報


読んであげるなら:小学三年生から
自分で読むなら:―
定価:810円(税込)
ページ数:40ページ
サイズ:25×19cm
初版年月日:2024年01月01日
通巻:たくさんのふしぎ 478号