作者
こさか まさみ 文 丹治 匠 絵
内容紹介
公園に忘れ物の傘がありました。
だれも探しにきてくれないので自分で家まで帰ることにした傘は、ぱっとからだを広げて、カトコトタタタと転がり出します。
坂があっても、川があっても、だいじょうぶ。見えたよ見えた、赤い屋根。
家につくまで、もう少し――。リズミカルな言葉にのって進む傘の旅を、躍動感のある絵で描いたお話の絵本です。

担当編集者 より
雨があがった日の帰り。家に着いたとたん、「傘忘れてきた!」なんてことありますよね。傘は今頃どうしているかなあ。そんな想像からこさかまさみさんがお話を作ってくださいました。迎えにこないなら自分で家に帰っちゃえ、という主人公が魅力的です。映像作品の世界で活躍される丹治匠さんが、みずみずしい風景の中に躍動感あふれる傘をさわやかに描き出してくださいました。
このお話を楽しんで、いつもの道で向こうから傘が転がってきたら……などと、想像を広げてもらえたらうれしいです。
作者情報
こさか まさみ
兵庫県生まれ。絵本に『どうぞ どうぞ』『わっかざり』(「こどものとも年少版」2022年4月号)『リュック しょって ピクニック』(「こどものとも年中向き」2018年5月号)など、童話に『オニタロウ』(すべて福音館書店)などがある。
丹治 匠(たんじ たくみ)
福島県生まれ。東京藝術大学美術学部絵画科卒業。『君の名は。』『るろうに剣心』など多くの映画、テレビドラマ、アニメーションに美術監督、美術スタッフとして参加している。絵本の作品に『はなちゃんのぼうし』『かぁかぁ もうもう』(ともにこぐま社)。
書誌情報
読んであげるなら | :2才から |
自分で読むなら | :― |
定価 | :460円(税込) |
ページ数 | :24ページ |
サイズ | :21×20cm |
初版年月日 | :2025年6月1日 |
通巻 | :こどものとも年少版 579号 |