作者


小風さち 文/阿部知暁 絵

内容紹介


下の子が生まれて、ゴリラのお母さんは赤ちゃんにつきっきり。

誰かに遊んでほしくて仕方がないゴリラの子は、おばあちゃんを木登りに誘います。でも返事は「ばあちゃんはもう木に登らないよ。これまでいっぱい登ったからね」。

年を取るって、どんなこと? 

体を使って遊びたい盛りの子ゴリラと、包容力のある老ゴリラとのふれあいを描きます。

編集担当者 より

 

 

 『ぼく ごりら』『とうさん ごりら』『ぼくらは ごりら』『ゴリラ』(以上、福音館書店)の絵本を生んだ、小風さちさんと阿部知暁さんによる新しいゴリラの絵本が完成しました。今作では老ゴリラと子ゴリラのふれあいが描かれます。


 絵を描かれた阿部知暁さんは、ゴリラ一筋40年のゴリラ画家。ゴリラに会いたい一心で世界中の動物園を回り、過去には野生のゴリラに会うためアフリカの密林も訪れ、これまで描いたゴリラは千頭以上。


 そんな阿部さんが描きたかったのが、下の子の授乳に忙しい母ゴリラに代わって子ゴリラを受け止める、おばあちゃんゴリラの姿でした。絵本の各場面は、阿部さんが世界の動物園で実際に見た場面を元に描かれています。


 文章を書かれた小風さちさんも、これまで多くの動物園を訪れ、野生のゴリラにも出会ってこられました。子ゴリラのせわしなさと老ゴリラの包容力が対照された文章には、思わずクスッとさせられます。

読んであげるなら :3才から
自分で読むなら :―
定価 :460円(税込)
ページ数 :24ページ
サイズ :20×23cm
初版年月日 :2025年8月01日
通巻 :ちいさなかがくのとも 282号