作者
木村晃彦 作
内容紹介
ここは子どもたちが芋ほりにやってくるサツマイモ畑。ころりさん、ほっそりさん、どっしりさんのお芋三人組が、土から出てきてのんびりしていると、通りかかったイノシシに、どっしりさんが捕まってしまいました。おいしい焼き芋ができると大喜びのイノシシを、ころりさんとほっそりさんが追いかけます。はたしてどっしりさんを助け出すことはできるのでしょうか?

担当編集者 より
「甘藷」「唐芋」「薩摩芋」。これ、すべていわゆる「サツマイモ」を指す言葉です。お芋大好きな作者の木村晃彦さんが、ふとした拍子に「かんしょ・からいも・さつまいも~」と節をつけて口ずさんだところが、お話の出発点でした。
子どもたちにとっては、お芋といえばやっぱり芋ほりでしょうか。「たくさん取ってくるよ」と張り切っているお子さんも多いことでしょう。本作のお芋たちも、子どもたちに収穫してもらうのを楽しみにしています。絵本を読んで、お芋との出合いにますます期待を膨らませてもらえたらうれしいです。
木村さんは、お連れ合いと二人三脚で作物を育て、おいしく料理してお客さんにふるまう生活を長年送り、その手作りの実感の中から数々の絵本を描いてこられました。本作もそんな手触りとあたたかみに満ちた、木村さんならではの世界が広がっています。イノシシが思い浮かべるおいしそうなお芋料理にもご注目ください。
作者情報
木村晃彦
1942年、東京都生まれ。長年、夫婦で野菜や穀物を育てながら、人形劇や絵本の読み聞かせのボランティアをしている。絵本に『あきちゃんとかみなり』(「こどものとも年中向き」1984年7月号)『カボチャばたけの はたねずみ』(「同」2011年8月号)『ひこざさんと まほうのじゃがいも』(「同」2016年9月号)など。宮崎県在住。
書誌情報
読んであげるなら | :4才から |
自分で読むなら | :― |
定価 | :460円(税込) |
ページ数 | :28ページ |
サイズ | :26×19cm |
初版年月日 | :2025年10月01日 |
通巻 | :こどものとも年中向き 475号 |