福音館書店の絵本は、全国各地にある「こどものとも社」を通して園のみなさまにお届けしています。

この連載では、そんな「こどものとも社」で働く方のイチ推し絵本を紹介していきます!

こどものとも社の方々の想いや、個性が垣間見える連載にしていきますね。熱心な方々のイチ推し絵本、きっと参考になると思います。

第八回は、「東北信こどものとも社」より、手塚孝さんのイチ推し絵本です。

「こんにちは。東北信こどものとも社、手塚孝です。2006年入社の20年目です。5人家族で、こどもは8歳(小3)、6歳(年長)、4歳(年中)です。東北信こどものとも社は長野県の北信、東信地域を担当。私は東信地域14市町村(上田市、長和町、立科町、東御市、小諸市、御代田町、軽井沢町、佐久市、佐久穂町、小海町、南相木村、北相木村、南牧村、川上村、一部山梨県北杜市含む。)の担当をしております。
担当地域の皆さま、大変お世話になっております。いつも新しい本を待っていていただき、ありがとうございます。


今年のこどものとも5月号は佐久地方を題材にした『ひでのひみつ』です。シリーズでもう11作も出ているんですよ。嬉しくて、このブログ用に浅間山をバックに写真を撮ってみました。是非、作品の世界で、佐久地方を楽しんでもらえたら嬉しいです。

私のイチオシ絵本は『もりのてがみ』です。長野の冬は寒さが厳しく、春の訪れは一段と嬉しいものです。主人公ひろこちゃんがもりの動物達に描いた手紙がとても愛らしく、春の訪れの喜びが感じられる本で、冬に必ず読んで欲しい1冊です。実はこの作品は私が保育園、年長のときの月刊絵本で、その当時の月刊絵本がいまだに我が家では活躍しております。(現在のハードカバーと当時の月刊絵本では表紙が変わっていました)

そんな私ですが、今はこども達に毎日楽しく読み聞かせをしていますが、こどものとも社の仕事をしていなかったら、自分はこどもに絵本を読んでやっていたかと思うと、正直自信がありません。読み聞かせは母親任せになっていた可能性もあります。父親の読み聞かせは恥ずかしいなんて思ったかもしれません。私自身、親から絵本を読んでもらった記憶があまり無い事とも関係しているかとも思います。(若干のコンプレックスです)
そんなある日、入社何年目かで自分の名前が書かれた月刊絵本の『もりのてがみ』が自宅から発見された時は感動しました。

大げさかもしれませんが、自分も絵本を買ってもらっていたんだ、愛されていたんだとさえ感じました。縁があってこの仕事に就き、読み聞かせの楽しさを知り、今となっては当たり前のように絵本を読んでやり、絵本が無い生活は考えられません。きっかけ一つでこんなにも夢中になれる読み聞かせですから、どのお父さんにも読み聞かせの楽しさを味わって欲しいです。

そんな我が家で大活躍なのが月刊絵本です。
こども達は幼稚園で全員購読(採用)をし、1ヶ月楽しんでから持ち帰ってきますので、自慢気に内容を伝えてきます。私の仕事上、既に内容は知っているのですが、そんなこどもとのやりとりはとても楽しいです。長男が年少の頃は全員購読の取り組みはなく、園からお土産状態で持って帰ってきていたので、愛着もさほどありませんでした。翌年から採用して、こんなに自分の月刊絵本が特別な物になるのだと私自身も驚きました。

まだ先の話ではありますが、我が子が家から旅立つ時には自分の名前の書かれた月刊絵本をもたせてやりたいと思います。
そんな頃は読み聞かせもとっくに卒業し、今のこの慌ただしい日々が懐かしくもなるのかなと思うと、毎日が愛おしくなります。


時代は加速していき、何もかもが速さ勝負、待つという事が困難な中で、月に1冊新しい本と出会える月刊絵本は、我が家では「次号を待つ楽しみ」となっています。待つことが楽しいって思えるのは月刊絵本ならではですね。

そんな我が家で最近のオススメの月刊絵本はかがくのとも4月号の『スーパーじっけんマシンアワサール』です。これは発売前に、試しに読み聞かせしたところ3人とも大ハマりしました。私が何も言わずに、「〇〇と△△をあわせて、、、」とどの子も自分のアワサールをつくっていました。

新年度も12冊の新しい本との出会いを、父親として、そして届ける側として、楽しんでいきたいと思います。

東北信こどものとも社 手塚孝

(株)東北信こどものとも

(なるに屋)


所在地〒386-0004
長野県上田市殿城978
TEL0268-25-2230
FAX0268-25-2230
mailnaruniya@mui.biglobe.ne.jp
担当エリア長野県東北信エリア