作者


吉村崇 文/いとうあや

内容紹介


わたしたちは毎日、決まった時間に目覚め、決まった時間におなかがすきます。

これは、からだに備わった「体内時計」のおかげです。

実は地球上のほとんどの生き物が、体内時計をもっていると考えられています。

体内時計はどのように時間をはかっていて、また、どのようにずれないようにしているのでしょうか。そのひみつに迫ります。

担当編集者 より


「体内時計」ということばをご存知だと思います。

この存在を普段いちばん意識するのは、睡眠の前後かもしれません。

夜、決まった時間に眠くなり、朝決まった時間に起きるというリズムは、体内時計の働きによるものです。

それ以外にも、見えないところで様々なリズムをつくっています。

消化器のはたらきや、体温、血圧などは、一日のなかで変化し続けているのですが、これも体内時計が関わっています。

体内時計は、わたしたちの活動を内側から支えているのです。

体内時計は人間だけのものではありません。地球上のほぼすべての生き物がもっています。

24時間単位だけではなく、半年や一年など長期にわたる時間を刻む生き物もいます。

この本では、さまざまな生き物たちと時間の関係について迫ります。

作者情報


吉村崇(よしむらたかし)


1970年滋賀県生まれ。1996年名古屋大学大学院博士課程を中退し、名古屋大学農学部助手に着任。2005年助教授を経て2008年より教授。2013年から名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所主任教授、2013年から2019年まで基礎生物学研究所客員教授も担当。動物の体内時計の研究に従事し、日本農学進歩賞、日本学術振興会賞、英国内分泌学会国際賞、アメリカ甲状腺学会バンミーター賞などを受賞。

いとうあや


1981年鳥取県生まれ。山口県立大学生活科学部環境デザイン科卒業。印刷物やWebのデザインの仕事をしながらセツ・モードセミナー、パレットクラブスクールにてイラストレーションを学ぶ。ギャラリーハウスMAYA装画コンペvol.19(2019)名久井直子賞受賞。イラストの仕事に『東京農業大学「食と農」の博物館 公式LINEスタンプ』などがある。ホームページ https://ayatoito.com/

書誌情報


読んであげるなら:―
自分で読むなら:小学中学年から
定価:770円(税込)
ページ数:40ページ
サイズ:25×20cm
初版年月日:2021年11月01日
通巻:たくさんのふしぎ 440号