作者


野村哲也 文・写真

内容紹介


南太平洋に広がるポリネシアの海。

以前からそこをめぐっていた著者は、イースター島のモアイにそっくりの石像を、4000㎞離れたタヒチで目にします。

この長い距離を、古代の人がカヌーをつなげた船で行き来していたのか? 

その謎をとくためハワイ、イースター島、南米をたどって、時空をさかのぼる冒険の旅を始めます。

担当編集者 より


「ポリネシア大陸」? 

辞書にもウィキペディアにも、そんな言葉は載っていません。

ハワイ、イースター島、ニュージーランドを結ぶ三角海域は、ポリネシアトライアングルと呼ばれます。

島と島の距離が数千㎞にもなるその海は、古代の人たちの行き来を阻んできたと考えられていました。

しかし以前「たくさんのふしぎ」で『イースター島』を刊行した野村さんは、タヒチでモアイ像とそっくりの石像を見つけます。

そしてニュージーランド、ハワイをたどり、現地の遺跡に共通する点を見つけ出すのです。

アフリカやヨーロッパ、中国の人たちも、ポリネシアの海を通って、南米まで旅していたのではないか? 

空間を旅しながら、古代の海へ時間もさかのぼっていく、考古学冒険旅行記の誕生です。

作者情報


野村哲也(のむらてつや)


1974年、岐阜県生まれ。自然写真家。高校時代から山岳地帯や野生動物を撮り始め、“地球の息吹”をテーマに、北極、南極など世界150カ国以上で被写体を求める。主な著書は『PATAGONIA』『ペンギンがくれた贈りもの』(共に風媒社)、『パタゴニアを行く』『世界の四大花園を行く』『イースター島を行く』(共に中央公論新社)など多数。「たくさんのふしぎ」は『砂漠の花園』『プーヤ・ライモンディ』『僕のデナリ国立公園ガイド』『イースター島』『ナミブ砂海』に続き6作目。ナショナル・ジオグラフィック・フォトコンテスト2017世界第2位、英国科学雑誌NATUREの表紙に写真掲載、SonyαAcademy専属講師。公式HP http://www.glacierblue.org/

書誌情報


読んであげるなら:―
自分で読むなら:小学中学年から
定価:770円(税込)
ページ数:40ページ
サイズ:25×20cm
初版年月日:2020年05月01日
通巻:たくさんのふしぎ 422号