作者
飯野和好 作
内容紹介
2羽のふくろうの子どもが枝の上にいます。
1羽が「ほう、ほう」と鳴くと、もう1羽も「ほう、ほう」と鳴きます。
1羽が「くるっ ほう」と首を回すと、もう1羽も「くるっ ほう」と真似をします。
2羽のふくろうの子の姿を愛嬌たっぷりに描いた作品。
自然豊かな地で育った飯野さんが描くふくろうは野性味ととぼけた味わいをあわせもち、幸せな気持ちにさせます。
編集担当者 より
以前、北海道釧路市の動物園に行ったとき、たくさんのフクロウに出会いました。
そのフクロウたちが、首を面白いぐらいクルっと回転させるのです。
フクロウは不思議でチャーミングな生き物だなあと感心しました。
実際に野生のフクロウを見たことがあるという、作者・飯野和好さんが描くフクロウは愛嬌たっぷり。
2羽の子どものフクロウがお互いの動きを真似し、首を回したり、枝の上で飛び上がったりして遊びます。
最後、お母さんフクロウから食べ物をもらって大満足の2羽の姿から、幸せな気持ちが伝わってきます。
生き物の生命力を感じさせる力強さや野性味も表現された絵の魅力を味わっていただければと思います。
絵本を楽しんだ後、「くるっ ほう」と言いながら、子どもたちが真似して遊んでくれたらうれしいです。
(もちろん、ここまで首は回りませんが!)
作者情報
飯野和好(いいのかずよし)
1947年、埼玉県秩父に生まれる。セツ・モードセミナーでイラストレーションを学ぶ。「ねぎぼうずのあさたろう」シリーズ(福音館書店)の「その1」で第49回小学館児童出版文化賞、『みずくみに』(小峰書店)で第20回日本絵本賞、「小さなスズナ姫」シリーズ(偕成社)で第11回赤い鳥さし絵賞を受賞。絵本に『くまさん ふぅー』(「こどものとも0.1.2.」2015年11月号・福音館書店)「くろずみ小太郎旅日記」シリーズ(クレヨンハウス)『月見草の花嫁-佐賀民話の語りより』(BL出版)『おせんとおこま』(ブロンズ新社)『かふんとみつ』(絵本塾出版)など多数。絵本の読み語り講演で、股旅姿で全国各地を渡り歩いている。神奈川県在住。
書誌情報
読んであげるなら | :0才から |
自分で読むなら | :― |
定価 | :440円(税込) |
ページ数 | :22ページ |
サイズ | :20×19cm |
初版年月日 | :2020年11月01日 |
通巻 | :こどものとも0.1.2. 308号 |