作者


杜今日子

内容紹介


ミャアミャアと子ねこが鳴きます。なぜ鳴くの? 

あ、母さんがここにいたよ。母さんを探していたんだ。よかったね。

今度はキャンキャンと子いぬが鳴きます。なぜ鳴くの? 

一緒に遊ぶ友だちを呼んでいたんだね。一緒に遊ぼう。

そのほか、子ざる、子やぎ、子うまが登場します。

無垢な様子で鳴く動物の子どもたちの気持ちに寄り添う絵本です。

編集担当者 より


言葉を話せない赤ちゃんにとって、泣くのはとても大切な行為です。

お腹がすいた、だっこして、おむつをかえてといった直接的な要求から、何となく不安だ、寂しいなどの色々な気持ちを、泣くことで表現します。

何かを欲して鳴くこの絵本の動物の子どもたちは、そんな赤ちゃんに似ています。お母さんだったり、遊び友だちだったり……。

全身で懸命に鳴く無垢な姿、願いが叶えられて喜びにあふれた様子に、自然と温かな気持ちになります。

親子で楽しんで、動物の子どもたちに気持ちを寄り添わせてもらえたらうれしいです。


作者の杜今日子さんが、パステルと色鉛筆で動物の子どもたちをやさしく柔らかく描き出してくださいました。

表紙の子ぞうがなぜ鳴いていたのか、読んであげるおとなが裏表紙の絵から自由に想像して、赤ちゃんに言葉をかけてあげてほしいと思います。

作者情報


杜今日子(もりきょうこ)


1989年、武蔵野美術大学大学院日本画コース修了。植物や動物をテーマに個展、グループ展で絵画作品を発表。フリーの編集者として子ども向けの雑誌やポップアップ書籍等の編集にも携わる。『大人も読みたい こども歳時記』(小学館)等の挿画の仕事がある。絵本の作品に『はんぶんこ』(「こどものとも0.1.2.」2020年10月号)『ぼくは いぬ』(「同」2018年10月号)『おはなが さいた』(「同」2002年3月号、2019年「赤ちゃんえほんの基本10冊セット」の1冊として再版)『あめ ぽっつん』(「こどものとも年少版」2015年6月号)『かまきりかあさん』(「同」2010年3月号、以上福音館書店)がある。横浜市在住。

書誌情報


読んであげるなら:0才から
自分で読むなら:―
定価:440円(税込)
ページ数:22ページ
サイズ:20×19cm
初版年月日:2022年07月01日
通巻:こどものとも0.1.2. 328号