私たちは毎日いろいろなものを食べて生きています。おいしい食事の背景にどんなヒミツがあるのか。絵本を通して知れば、大好きな食事の時間がもっと楽しみになりますよ。

かがくのともから食材を取り上げた作品を10作品厳選しました。

絵本を楽しむことを通して、子どもたちの中に「育ててみたい!」「食べてみたい!」といった興味とともに、食べることの楽しさや、自然や生き物への興味がきっと芽生えることでしょう。


ぜひ、園の子どもたちとともにお楽しみください。

こどものともひろば 運営係

※こちらのセットは、一般の書店では販売しておりません。園への販売限定企画です。ご理解のほど、よろしくお願いいたします。


「かがくのとも 食に親しむ絵本セット」


内容のご紹介


『おばあちゃんのくろまめ』

鎌田暢子 さく

梅雨前の種蒔きから秋の収穫までのドラマが描かれます。黒豆の成長の速さと逞しさを感じてきっと驚いてもらえると思います。種蒔き三日後のふたばや、9月に咲く小さなの花の愛らしさも見どころです。

さやが「枝豆」と似ている(ほぼ一緒に見えます)場面も、きっと子どもたちに驚いてもらえる場面だと思います。

収穫の豆たたきの場面は「やってみたい!」と思わせる楽しい場面です。たっぷりとれた黒豆に子どもたちも大満足間違いなしです。

子どもたちには、収穫の喜びをたっぷりと感じもらえたらうれしいです。


『かまぼこ ちくわ さつまあげ』

かさはらのりゆき さく

魚のすり身が調理の方法で別の食べ物になる驚きを伝えます。

同じ食材でも、見た目も変われば味も変わる。子どもたちには、どんな味だろうと想像しながら楽しんでもらえると思います。

包丁を使い、魚を3枚おろしでさばく場面も見どころです。ぜひご家庭や園でも挑戦してもらえたらうれしいです。


『じゃがいも』

荒井真紀 さく

ブラティスラヴァ世界絵本原画展、金のりんご賞受賞作家が、息をのむような精密な絵でじゃがいもの成長を描いています。

じゃがいもの「め」の美しさ、登場する料理たちの、本当においしそうな絵をぜひたっぷりと味わってほしい作品です。

身近な食材のじゃがいもが、成長の過程を知ることで、さらに好きになること間違いなしの一冊です。

ぜひ子どもたちといっしょに「じゃがいも」を楽しんでください。


『しわしわ かんぶつ おいしいよ』

水上みのり さく

もしかすると、今の子どもたちにはあまり聞き慣れ聞きなれないかもしれない乾物が、どこの食卓にも身近にあるものだという発見をしてほしいと思っています。「キャンプ」や「山登り」、お正月の「おせちりょうり」など身近なことに結ぶ付けて乾物を紹介しています。

10~17ページはまるで乾物博覧会。子どもたちにじっくり見てほしいページです。

作りかたはとても簡単です。「きって」「からからに干して「できあがり」。子どもやちの「やってみたい!」「食べてみたい!」と感じてもらえたらうれしいです。


『たまごと にわとり』

棚橋亜左子 さく

毎日の食卓で、こどもたちにも身近なたまごが、体温を持った生き物から生み出されていることが感じてもらえる作品です。

1羽のめんどりが産めるたまごは、一日一個だけ。

読後、子どもたちの心の中には、にわとりに「ありがとう」という気持ちが芽生えると思います。

産みたてのたまごのあたたかさが伝わるよう丁寧に丁寧に作画を工夫しています。息をのむような美しい絵もぜひたっぷりと味ってください。


『たけのこほり』

浜田桂子 さく

たけのこごはんをたべるシーンで子どもたちは大満足、間違いなしです。たけやぶへの感謝の気持ちも芽生えます。収穫、料理やごっこあそびなど…園での体験につながることが期待しています。

短く調子のついたテキストで読み聞かせる大人も楽しみながら読めますよ。

収穫を描いた14ページの場面は、大迫力の見どころです。

皆で力をあわせて、よいしょよいしょ、とれたっ!


『みんなで おちゃづくり』

笠野裕一 さく

お茶つくりの大変さ(なんと手間のかかることか)と、それを乗り越えたからのおいしい味が存分に伝わるお話です。

著者の笹野さんは美食の国フランスでもとても人気のある絵本作家です。本作も明快なタッチの明るい絵でお茶つくりの様子を描いてくれています。

できたてのお茶の香りを、子どもたちが自由に想像して興味を持ってくれるとうれしいです。


『みんなで しいたけづくり』

菊池日出夫 さく

「のらっこシリーズ」でおなじみの登場人物がでてきます。最新作では「みんなでなっとうづくり」(「かがくのとも」2023年11月号)が刊行されました。

お話を楽しみながら、自然と向き合ってきた昔の人々の知恵の凄さを感じてもらえる作品です。

しいたけを焼く場面が本当においしいそうに描かれていると思います。多くの子どもたちにしいたけに興味を持ってもらいたいと描いています。

しいたけが嫌い?なんてもったいない!


『もやし』

野坂勇作 さく

まずは「もやし」は野菜の名前でないということ、ご存じでしたか?

「もやし」は種が芽生えたモノの「総称」なのです。まずはそんなところにもに驚いてもらえると嬉しいです。

「もやし」の成長をじっくり紹介しています。暗い所で育つところに、子どもたちは面白さを感じてくれるのではないかと期待しています。

そんな「もやし」を面白いと思った子どもたちは、きっと自分で育ててみたいと思うはずです。ブロッコリー、かいわれ、とうみょう、いろいろなもやしを食べて比べてみたくなること間違いなしの一冊です。


『れんこんのあな』

松岡真澄 さく

どこを切っても穴があいている不思議なたべものレンコン。

なぜ穴が開いているのか。

素朴な疑問に答えつつ、それぞれの環境で成長する植物の知恵を感じることができる絵本です。

食べ物としてレンコンだけでなく、植物としてのレンコンも子どもたちに伝えたいと描いています。花、葉の美しさもぜひ感じてもらえたらうれしいです。

れんこんの穴を不思議に感じるか、面白いと感じるか、はたまた美しいと感じるか…子どもたちそれぞれの感じ方がとても楽しみです。 


 

書誌情報(セット)


読んであげるなら:4歳から
自分で読むなら:-
定価:10冊セット定価11,000円(本体10,000円)
ページ数:各28ページ
表紙サイズ:25×22cm
初版年月日:2023年9月25日
シリーズ:―
※こちらのセットは、一般の書店では販売しておりません。園への販売限定企画です。
 ご理解のほど、よろしくお願いいたします。