2026年に創刊70周年を迎える月刊絵本「こどものとも」では、日本のみならず世界各地のさまざまな昔話を絵本でお届けしてきました。


今回、そのなかから15冊を復刊してお届けします。


世界各地の豊かな文化に触れつつ、個性的でおもしろい昔話の世界をお楽しみください。

4月1日の刊行に合わせて、15作品それぞれの魅力を毎日更新でお伝えいたします。

こどものともひろば 運営係


『われた たまご』

小野かおる 再話・画

「世界昔ばなしの旅」6つ目の作品は、フィリピン民話『われた たまご』。

フィリピンのルソン島に古くから伝わってきたお話です。

おはなしの舞台


ミフウズラの夫婦が大切にしていた卵が割れていました。

そばにウマの足跡があったので、夫婦はなぜ巣を踏んだのか理由を聞きにウマのところにいきました。

ウマはニワトリが騒いだせいだといい、ニワトリはサルがヤシの実を落としたせいだといいます。サルからスイギュウ、ヘビ、カメ、ホタル、カ、そして……。


次々追いかけて原因を積み重ねていく、昔話らしい楽しいお話。フィリピンのルソン島、パンパンガ地方に伝わるお話です。

小野かおる(おのかおる)


東京都生まれ。東京芸術大学油画科卒業。東京造形大学名誉教授。新制作協会会員。絵本に『はるかぜ とぷう』『ニューワと九とうの水牛』『ねずみのおよめさん』『いつのまにか の まほう』『とんだトロップ』(以上福音館書店)『こんや、妖怪がやってくるー中国のむかしばなし』『天女の里がえり』(岩波書店)『トン・ウーとはち』(講談社)など多数。


書誌情報(セット)


読んであげるなら:4歳から
自分で読むなら:小学低学年から
定価:15冊セット定価16,500円(本体15,000円)
ページ数:各32ページ
表紙サイズ:各20×27cm
初版年月日:2024年4月1日
シリーズ:―