作者


みねおみつ

内容紹介


いなかのおじいちゃんとおばあちゃんが、街に住むなっちゃんの家まで、車に乗ってやってきます。

おじいちゃんの車は山を越えて、橋を渡って、海ぞいを通って、高速道路を走って、ビルの谷間を抜けて……。

さまざまな風景やたくさんの乗り物の中に、めあての車を探し出す“絵探し絵本”です。おじいちゃんたち、今、どこにいるかな?

編集担当者 より


 

 幼い頃は自力で移動できる範囲が狭いので、自分の家の周りが世界の全てになりがちです。

田畑に囲まれて暮らす子はその風景が世界の全て、ビルに囲まれて育つ子はその風景が世界の全て。

でも実際は、風景のまったく違う場所も、道や交通網でつながっています。

この絵本は、おじいちゃんの車を絵の中でさがしながら、「見たこともない世界が、じつは自分のおうちとつながっている!」という発見を子どもたちにお届けします。


 取材は、作者のみねおみつ氏が操縦する小型飛行機を使って行われました。

空から見ると、人間が様々な場所で暮らし、働いていることを実感します。

人と人をつなぎ、暮らしを支え、移動を叶えるのは、道であり乗り物であるということも。


 成長とともに少しずつ行動圏を広げていく子どもたちに、「今は知らない世界にも、いつかは行ける!」と感じてもらえたら嬉しいです。

作者情報


みねおみつ


東京都生まれ。日本大学藝術学部卒業。絵本に『スーパーてるてる』(「こどものとも」)『かもつれっしゃが ゆく』(「かがくのとも」)『でんしゃは うたう』(文・三宮麻由子)『うちゅうは きみの すぐそばに』(文・いわや けいすけ)『ちいさな ひこうきの たび』(以上、福音館書店)など。東京都在住。

書誌情報


読んであげるなら:3才から
自分で読むなら:―
定価:440円(税込)
ページ数:24ページ
サイズ:2×2cm
初版年月日:2022年03月01日
通巻:ちいさなかがくのとも 240号