作者


星野はしる 文/大島加奈子

内容紹介


ちゅうちゅうえんで一番小さなねずみのみっちは、いつもひとりぼっちでした。

ある日、遠い国から来たという、見た目も言葉もちがう、はりねずみの子、ニョタが新しく入って来ました。

ひとりぼっちどうしのふたりは、部屋の片隅で、少しずつ心を通わせていきます。

なかよしのともだちができる喜びを丁寧に描いています。

担当編集者 より


入園や進級、引っ越しなどで新しい生活がはじまり、子どもたちがどきどきそわそわする季節になりました。

親にとっても、うちの子だいじょうぶかしらと心配のつきない時期ですね。

ちゅうちゅう園でいつもひとりぼっちのみっちは、新しく入って来たはりねずみのニョタとなかよくなっていきます。

自分との違いに驚いたり、共通点を見つけて喜んだり、他の子との衝突もあったりしながら、お互いを知る喜びが丁寧に描かれています。

みっちとニョタのように、違いを楽しみ、喜びを分かち合える関係が、この春、あちこちで芽生えるといいなと願ってやみません。

※ニョタは、アフリカのケニアから来たという設定で、ケニアの公用語であるスワヒリ語を話しています。

作者情報


星野はしる(ほしのはしる)


東京都生まれ。出版社勤務を経て、子どもの本の世界に入る。主な絵本作品に、「たこのコータ」シリーズ(チャイルド本社)『クリスマスにほしいもの』(ひさかたチャイルド)『まよなかのおはなみ』(「こどものとも年中向き」2006年3月号)など。童話作品に、『ねぼすけとねぼけ』『たーたとじーじ』(「母の友」福音館書店)がある。

大島加奈子(おおしまかなこ)


1968年神戸生まれ。幼少期をザイール(現コンゴ民主共和国)とアルジェリアで過ごす。多摩美術大学油画科卒業後渡仏。サロン・ドートンヌ等に入選。絵本に、『まつぼっくり』(「かがくのとも」2015年11月号)『わたしの ちいさな いきものえん』(「同」2021年4月号)『アリの かぞく』(2022年4月刊行)など。「こどものとも」に描くのは初めて。

書誌情報


読んであげるなら:5・6才から
自分で読むなら:―
定価:440円(税込)
ページ数:32ページ
サイズ:26×19cm
初版年月日:2022年05月01日
通巻:こどものとも 794号