保護者に伝えていく


月刊絵本のある保育は、子どもたちの園生活を豊かにし、家庭に暖かい読み聞かせの時間を生み出します。

しかし、園生活に根付いている絵本と子どもたちとのかかわりあいは、なかなか保護者に伝わりにくく、保護者へ伝える方法を悩まれている園も多いと聞いています。

今回、保護者に園の様子を伝える取り組みをされている兵庫県神戸市の東垂水保育園さんから、園で掲示をしているポスターをお借りしましたので、ご紹介させていただきます。

保護者が、月刊絵本と子どもたちとの生き生きとした姿を目にすることで、家庭での読み聞かせがより深いものになります。

保護者へ伝える方法の一つとしてご参照ください。


「おんぶに だっこに かたぐるま」

(こどものとも0.1.2. 2021年10月号)

月刊絵本の「おんぶに だっこに かたぐるま」の紹介です。

登場人物になりきって楽しんでいる子どもの様子を伝えています。

「月末に持って帰られたときは、ぜひいっぱい読んであげてください。」

というおすすめの言葉が、家庭で読み聞かせが広がるきっかけになります。

遊びが横に広がっている様子は園生活ならではです。


「あーそーぼ」

(こどものとも年少版 2019年4月号)

こちらは月刊絵本のバックナンバーの「あーそーぼ」です。

右上のボロボロになった園用の月刊絵本からも、人気の高さが伝わってきます。

バックナンバーなので、軽く内容紹介をして・・・

絵本をきっかけに生まれた子どもたちの活動を伝えます。

大人からすると面倒な掃除も、絵本を体験した子どもたちには「遊び」になります。

もしかしたら、子どもたちは家でも同じように掃除をしはじめているかも知れません。

保護者がそれに気づいたとき、園と家庭が「子ども」を通じてつながっていることにも気づくでしょう。


「三びきのやぎのがらがらどん」

次は戸外に広がった『三びきのやぎのがらがらどん』です。

子どもたちの見立てもどんどん広がります。

絵本の世界をイメージして役になりきる体験は、この時期にたっぷり味わいたい子どもたちの遊びです。

保護者も、普段から「園が楽しい」という子どもたちの言葉が聞いているため、こういったポスターを見るときっと納得することでしょう。


「いたずらからす」

4月号のばばばあちゃんの絵本「いたずらからす」の特製リンゴケーキをモデルにした「花のケーキ」です。


園生活に広がる月刊絵本と子どもたちの姿をぜひ保護者にご紹介ください。

また、こどものとも社の営業のかたにもお伝えください。

編集部や絵本作家、そして可能であれば全国の園さんにご紹介させていただきます。

(こどものともひろば 編集チーム)